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田舎の保育園で働く

春の山

都会とは異なる職場事情

都市部では保育園の数が足りないため、希望通りに入園できない待機児童がたくさん存在しています。
全国の待機児童数は年々減少傾向にあると言われていますが、それでも4万人ほどは保育園に入りたくても入れない状況が続いています。
政府も大きな問題と捉えて改善策を試みていますが、完全には解決できていない状況です。
郊外の田舎になるほど都市部とは全く異なる状況で、子供が溢れて空きがないという状況はほとんどありません。
保育士として仕事をするにあたって、都会とは異なる環境になるため戸惑う部分も多くなります。

田舎の保育園は働きやすい?

都市部の保育園は定員ギリギリまで子供が在籍しています。
空きを待っている状態なので、保護者の都合で子供がいなくなった場合はすぐにまた新しい子が入園してきます。
田舎では子供の人数が少ないため、定員以下の人数が在籍していてかなり余裕が感じられます。
保育士としても一人ひとりとしっかり向き合って接することができるため、よりきめ細かいサポートができます。
体調の変化も見逃さずにチェックできるため、早めに保護者へ連絡できるようになります。
保護者ともじっくり話をする機会が多くて良好な関係を築けるので、一緒に子育てを実践できるのが大きなメリットになります。
実際に田舎で働いてみると、都会の保育園よりも働きやすいなと感じる部分が多いものです。

田舎特有のデメリット

田舎の保育園はとても働きやすいと感じる反面で、デメリットになる部分も多いです。
仕事をしたいと意欲に燃えていても、採用枠がないため仕事に就けない可能性があります。
また、東京都などの都市部の給与相場(※1)と比較すると地方のほうが給与相場が低い傾向にあります。

田舎の保育園はベテラン保育士が活躍している場合が多く、若い保育士がいると珍しいと感じられるほどです。
丁度良く職員の空きがあれば運が良いのだと思ってください。
パートタイム勤務などの非正規雇用でも良い場合は積極的に採用している場合があります。
田舎の場合は公立の保育園が多いため、地元の自治体が職員を採用しています。
地元で就職を希望している方を優先的に採用される場合があるため、他の土地に住んでいた方は不利になる場合も考えられます。

もう一つのデメリットは、プライベートで過ごしにくいと感じる事が多い点です。
田舎では外出する度に保育園の子供や保護者に会う機会が頻繁にあり、煩わしいと感じる場合があります。
例えば付き合っている人と一緒に歩いているところを目撃されると、翌日にはあっという間に保育園中に広まっていることが頻繁にあります。
子供から「先生の彼ってカッコイイよね!」と言われると、恥ずかしくて赤面するほどです。
田舎で生活していると顔見知りに会う機会が多いのはある意味仕方がありませんが、外出する度に気を使わなければいけないのかと思うと面倒に感じられる事もあります。