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保育のスタイルを知る

縦割り保育で様々な年齢の子供とコミュニケーションを

通常の保育園は、同じ年齢の子供達を同じクラスにわけて、一緒に共同保育を行うというスタイルが一般的です。
ですが近年、この一般的なスタイルを見直すように作られたのが、縦割り保育になります。

縦割り保育とは、年齢別では無く、0歳から小学校入学前の幼児まで、異なる年齢の子供達を、1つのクラスで見る保育方法になります。
通常の保育では関わり合う機会がほとんど無い、他の年齢の子供達と関わる機会が増えることで、子供達のコミュニケーションの幅が拡がり、様々な経験を積むことが出来るでしょう。
同い年以外とのコミュニケーションもスムーズに行なえるようになりますので、もう少し年齢が大きくなったときに、戸惑い無く、ストレス無く関わる事が出来るという点が特徴です。

年齢の異なる子ども達と関わり合いを持つ事で、よりコミュニケーションの幅が拡がると共に、関係性を拡げる事にも繋がります。
違った年齢の子供達同士で遊ぶことも多く、お子さんの視野を広げることに繋がるのです。

この縦割り保育の事を別名、異年齢保育、混合保育と呼ぶ事も多く、名前は違えども、様々な年齢の子と関わる事が出来る保育方法と言う事に、変わりはありません。
年齢別保育に比べると、年上の子供が年下の子供の世話を焼いたり、年下の子供が年上の子供の言う事を素直に聞いたりと、大人相手の保育では見られないような成長を見せます。
勿論子供同士に任せきりにする事が無いように、きちんとフォローを入れたり、チェックしておくことが大切ですが、子供達の経験値アップには、有効な保育方法として人気です。

年上の子供も満足出来る保育にすることが大切

こうした異なる年齢の子供達が一緒に過ごす保育の場合は特に、油断をすると、年上の子供が満足出来ない保育内容に繋がる可能性があります。
年下に合わせて自分の実力を発揮できなかったり、自分の能力アップが出来なくなると言う事も少なくありません。
異年齢保育の場合はその点がデメリットになりやすく、きちんと年上の子供も満足出来るようなカリキュラムを作る事が、保育士の一番の仕事になるでしょう。

年上の子供も思いっきり楽しむ為には、保育士側のフォローが必要不可欠です。
同じ年齢の子を1人では無く2人以上入れておくなどすると、お互いが刺激となり、保育が上手くいくというケースも少なくありません。
勿論こちらは状況にもよりますので、ケースに合わせてプランを練ることが必要です。

異年齢保育を行う保育施設は近年増えており、それぞれで改善点を見いだしながら、チャレンジしている事が少なくありません。
子供達が少しでも成長できる、安心して過ごせる場所を提供できるように、保育士側もきちんと考えた上で保育プランを見直しましょう。