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専門看護師ってなに?

特定の分野のスペシャリスト

看護師にはいくつか種類があり、その中の1つが専門看護師です。
特定の分野で専門的な看護を行ってき、高い水準の看護を行います。
その分野とは、実践、相談、調整、教育、研究、倫理調整の6分野であり、それぞれの分野で行うことが決まっています。

実践では水準高い看護、相談では看護職への相談、調整はコーディネート、倫理調整は倫理的な問題のコーディネート、教育は看護職への教育、研究は看護の技術研究です。
もしも専門看護師を目指すならば、毎年1回ある認定審査に合格し、登録すると、専門看護師になることができ、5年ごとに更新です。

ただ専門看護師になるには、以下の条件をすべて満たしていないとなりません。

・保健師または助産師、看護師の資格を持っている
・専門看護教育課程を26単位取得している
・実務研修を5年以上積んでおり、その中で専門看護分野で3年以上を含む

通常は、まずは実務研修を5年間実績を積み、その後大学に行き単位を取得し、最後に試験を受けます。
認定試験では、筆記試験と書類審査があり、両方に合格しないとなりません。

どうしても大学に行き単位を取得しないとならないので、看護師として働きながら、大学に行くのは難しい部分があります。
そのために、多くの病院では支援制度を設けており、大学通学中は休職として一時的に仕事から離れられます。
また求職中でも給料を支払ってくれる、学費などを工面する、受験料を工面するなど、金銭的に支援している病院も多いです。

専門看護師になると、組織のマネジメントを求められるようになり、より責任のある仕事を行えます。
周囲の看護師に対して、教育を行い、問題や悩みを解決するので、リーダー的な立場になります。
また看護の技術向上のために、研究も行えるようになります。

専門看護師のメリットとデメリット

専門看護師になると、より責任のある立場になるので、キャリアアップになります。
一般の看護師よりも昇級が早いですが、任される仕事は多くなるので、仕事が増えて、残業は増えますが、自分の可能性を広げたい人におすすめです。
夜勤よりも日勤で使うような知識と技術が多く、夜勤が少なくなります。
夜勤が少なくなるので、生活リズムは安定していきます。

キャリアアップにはなりますが、資格を取得しても、給料は上がらないことが多いです。
手当の付く職場は全体の2割程度となっており、その他の職場では、資格を取得しても手当は付きません。
ただ昇級は早くなるので、その分早く年収が上がることは間違いありません。
もしも専門看護師の資格を取得し、待遇改善を考えているならば、その資格を評価してくれる病院への転職も考えておくと良いでしょう。