読書の素晴らしさを伝える
司書教諭は子供達に本を読むことの重要性を伝える大切な役割があります。
学校にある図書室にどのような本を置くべきか選定し、子供達に読書指導を行うなどの仕事をします。
通常は教師が司書教諭の資格を取得して担当する場合が多いため、通常の教職と兼務で仕事を行う場合が多いです。
司書教諭と担任を兼務するとかなり忙しいため、担任を受け持っていない教師が司書教諭になった方がスムーズに仕事ができると考えられます。
参考:司書教諭 よくある質問集
司書教諭の役割
司書教諭は全国各地にある全ての小学校に存在しているわけではありません。
全学年の学級数が12学級以上ある学校には司書教諭がいなければいけないとされていますが、11学級以下の場合は義務ではありません。
小学校の場合は全ての学年が2クラス以上ある学校には司書教諭が存在しています。
教師なら誰でも司書教諭になれるものではなく、講習を受講して修了した方が資格を得ることになります。
講習では学校図書館や情報メディアの活用などの科目を学習します。
主な仕事内容は各小学校の図書室や学校図書館で在庫として置く図書の選択や、運営に携わります。
子供達に最適な本をおすすめする役割もあります。
なぜわざわざ司書教諭が存在しなければいけないのか理由を考えてみると、読書をする子供達が急減している社会的背景があります。
昔の子供達は本が大好きで、暇さえあれば本を読みふけっている光景がよく見られたものですが、現在は本を読んでいるといえばマンガがほとんどで活字を好んで読む子供は昔よりも確実に減っています。
その代わりに時間さえあればゲームをするか、インターネットを楽しむ子供が急増しています。
わからない事があればインターネットで検索して答えを見つけるという手軽さを覚えてしまったため、本をひっくり返して調べる事もしなくなった子が多いです。
このような背景の中で司書教諭の役割は、子供達に読書の楽しさを伝えて、積極的に読書を推奨する事が求められています。
本を読みなさいと一方的に押し付けるのではなく、子供達から自主的に本を読んでみたいと思わせるのが腕の見せどころです。
どうしても読書感想文が苦手だから本を読むのも嫌だという子がいますが、この場合は恐らく本を読む事に関しては決して嫌なのではなくて読書感想文を書くのが嫌で本を読む行為を拒否しているのだと考えられます。
読書感想文を書こうと考えずに、とにかく本を一度読んでみてとアドバイスしてあげましょう。
本をひと通り読んでみて、どんな所が気になったか面白かったのか教えて!とか、どんなストーリーだったの?と質問をして子供がスラスラ答えてくれるとしめたものです。
今の内容を読書感想文に書けば良いのだと教えてあげると子供も面白がってくれます。
このように本を読むことの楽しさを教えてあげましょう。