子供に読書の良さを知ってもらう
小学校教師と兼務して司書教諭になると、子供達に読書の良さを認識してもらうことができます。
本をほとんど読まなかった子が夢中になって本を読んでくれるようになった時には一番やりがいを感じられるものです。
学校の図書室にはいつでもたくさんの本が存在しているので、子供達にも積極的に利用してもらうように働きかけながら、本の素晴らしさを知ってもらうことが大切です。
子供達に読んでもらいたい本
司書教諭は学校の図書室に置く本を選定する役割がありますが、子供達がどんな本を喜んで読んでくれるのかを見極めるのが難しい所です。
大人の目線でこの本を読んでもらいたいと思っても、子供達は見向きもしないくらいに興味を示してくれない場合があります。
子供達がまた次も借りて読みたい!と夢中になって読んでくれるような本を選定することが大切です。
例えば登場人物が自分と同じくらいの年代で、まるで自分が物語の主人公になったと錯覚するほど本の内容にのめり込むほどの楽しい内容の本は人気が出るはずです。
登場人物の気持ちをしっかり理解できるようになると、現実でも周りの人の気持ちをよく考えながら行動できる子になってくれると期待できます。
本の内容が子供達に与える影響は非常に大きいため、きちんと内容を見極めて選書する必要があります。
自分が一生懸命試行錯誤しながら選んだ本を、奪い合うようにしながら積極的に読んでくれるようになると、この上ない喜びを感じられるものです。
子供達の変化
司書教諭としての醍醐味は、本を読んだ子から率直な感想を聞けることです。
ただ面白かったという内容ではなく、登場人物の行動が面白かったとか、言動が面白かったなど具体的な内容について感想を伝えられると、しっかり読んでくれたのだと実感できます。
これまで読書をまともにした経験がなかった子も、図書室に足繁く通うようになってくれて、定期的に本を借りてくれるようになるとやりがいを感じられるはずです。
教師が強制的に読書をしなさい!と押し付けるのではなく、子供達が自主的に読書をしようという気持ちになってくれるのが最も大きなやりがいになります。
読書感想文を書くために嫌々本を読んでいた子や、今までマンガしか本を読んだことがないという子まで夢中になって図書室にある本を読んでくれると、司書教諭としてもやる気が高まってきます。
学校の休み時間には図書室にたくさんの子供が集まるようになるのが理想的ですが、現実はそう簡単にいかない場合も多いです。
活字嫌いをどのように克服してもらうことができるかは司書教諭の腕にかかっているため、具体的にどのような対策が必要なのか考えなければいけません。